声が通らない人の特徴と改善方法について

「声が通らずよく聞き返される」というお悩みをよく耳にします。

私自身も学生の頃は話す度に聞き返され、特に電話では「何を言っているのか分からない」「もう一度お願いします」そのようなことを言われるのは日常茶飯事で、話すことが苦痛でしかなかったので、人前で話すことを極力避けて益々話せなくなる悪循環を繰り返していました。

ただ、「声が透らない」「滑舌が悪い」「声がすぐに枯れる」など他、それには原因があります。

私もそうだったので、落ち込む気持ちは分かりますが、原因が分からず悩んでいても問題は解決はしません。

少しポジティブ考えると、問題の原因を知り、解決するための技術をマスターすれば良いだけのことですので、あまり落ち込んだり悩んだりすることはないと思います。

ここでは簡単にその原因と解決するための方法を記載させて頂きます。

声が通らない人の特徴とは?

姿勢が悪い

声が通らない人の特徴の多くは姿勢が悪いです。
例えば、顎が上がっている人、猫背の人、力みやすい人等が該当します。
この中でも、特に重要ポイントは顎と首です。

体の正面からより横から見ると分かりやすいですが、顎が上がると姿勢が前屈(猫背)になり胴体から前方へ重い頭が倒れるのを無意識で防ごうとして、頭を持ち上げようとするので、首、肩が力きんで上半身が硬直してしまいます。

また、顎が上がると首、頭が前方へ突き出て喉がしまり、さらに猫背になりやすく、喉がしまっている上に肺が圧迫される姿勢になるのでブレスが浅くなり、少ししか肺に息が入りません。

結果、息を十分に吸えない分、息の吐き方が十分ではなく少ないため、声が通りにくくなってしまいます。

一方、背筋だけを意識すると後方へふんぞり返りやすくなり、今度は上半身が力んでしまいます。
発声が可能になるのは空気を送った時に初めて声帯が振動し声になるからですが、吐く息の量が少ないと十分に声帯は振動しません。

上半身がたえず硬直しているので体が硬くなってしまいます。そのため、良い声を出すには柔軟な体が有利です。

良くない胸式呼吸

腹式呼吸という言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。横隔膜を十分に使い、楽に息を吐ける呼吸のことです。

しかし、自分では腹式呼吸が出来ていると思っている方も、声の通らない方の多くは、良くない胸式呼吸というのをやってしまっています。

横隔膜という部位を十分に使えない胸式呼吸はそれを無意識で補おうとして首、肩、腹筋、背筋などの上半身を硬直させて無理やり声を絞り出す発声法になってしまうので声帯にも負担が掛かり、高い声が出ない、低い声も出ない、声がかすれる、すぐにバテるなど様々な問題を引き起こします。

後ほど、正しい腹式呼吸について述べたいと思います。

口の開きが小さい

声の通らない多くの方は口の開きが小さいです。
口の開きが小さいと息が通過する出口が狭いため、少ししか息が吐けません。
そうすると、様々な言葉の発声時に必要不可欠な運動をする舌や唇がダイナミックに動かせないために正確な発音が出来なくなってしまいます。

また、出口がないと声は向こうに届かず自分の体に吸収されてしまい、結果的に声がこもることになります。

しかし、声が自分の体に吸収される際、自分の中では大きく聞こえるので、相手にも聞こえていると錯覚しやすいのです。
声が通らない人の多くは、自分の声はよく聞こえているため、余計に悩んでしまう方も少なくありません。

良くない声帯の振動

歌う声にしろ話す声にしろ、声は声帯が振動して初めて声になりますが、正しい呼吸でも悪い呼吸でも声帯を振動させることは可能です。

ただし、悪い振動をさせると声帯にダメージを与えます。
この悪い振動を長期間続けてしまうと、ダメージが蓄積していき、最悪の場合は声を潰してしまうことになるのです。

後ほど、正しい声帯の振動についても述べたいと思います。

改善方法

先ほどは声が通らない人の特徴について記載しましたが、次に改善方法について記載したいと思います。

正しい姿勢で発声する

姿勢の中でも一番重要なのは「顎を引く」ことです。

イメージ的には頭を後方にスライドして胴体の上にひょいと乗せるような感じとなります。
そうすると、重い首が胴体の上に乗り、肩首の負担が減るので自然に肩首の力が抜けやすくなります。
また、顎を引くと肺から送られてくる空気の通り道である気管が自然に開き、スムーズに息が吐けるので喉の締め付けが開放されて喉が楽になります。

次に、頭を上方へ引き上げることを意識しましょう。
顎を引いたまま頭を上方へ引き上げると後ろにふんぞり返ることなく自然に背筋が伸びます。
その結果、肺が圧迫されずに深いブレスが可能になります。これは立っていても座っていても上半身は同じ状態です。
上半身が上に伸びると肩首が力みにくい状態となります。

以上は練習の時だけ意識してもなかなか改善しませんから、立っている時、座っている時など自由の利くプライベートの日常生活の中に意識してに取り入れましょう。

首肩のストレッチを行う

立っていても座っていても結構ですが、上半身は背筋を上方へ伸ばしたままの姿勢をとり、地面を見るように頭を下にさげて10秒程静止してください。

次に天を仰ぐように顔を上方へ上げ5秒程静止しましょう。
上方へ顔を上げる際に無理にあげてしまうと、首を痛めやすいので気をつけてください。

更に顎を後方へスライドさせるようなイメージで引いたり緩めたり5秒間隔程で10回程繰り返してみましょう。

いずれも2セットから3セット程やると顎が引きやすくなります。

こちらも日常生活に取り入れたいですね。

正しい呼吸を行う

声が通らない人の特徴で記載しましたが、声を通すためには腹式呼吸が重要となってきます。
正しい腹式呼吸は吸う方と吐く方の両方が正しくなければなりません。

以上2つのことが守られていると正しい腹式呼吸の吸う方が容易になります。

まずは息を吸うときのポイントです。
息を吸うときは、姿勢をキープし、お腹に意識して吸ってみましょう。
この際にお腹が膨らめば、吸うときの腹式呼吸は問題なく出来ていると言えます。

次、息を吐く時のポイントです。
吸うときの正しい腹式呼吸が出来ていればお腹が膨らんでいるかと思いますが、吐くときにわざとお腹へこませように気をつけてください。
へこませるのを過剰に意識すると腹筋に力みが生じやすくなります。これは多くの方に見られる問題点です。
この場合は、横隔膜や腹筋を使っているのではなく硬直させてしまっているのです。
そのため、息を吐くときは意識せずに自然に吐き出してください。

イメージ的には、膨らんだ風船の口を離した際、自然に空気が出て行ってしぼんで行くようなものです。
もし風船を手で押さえつけて無理やり空気を出させようとするとスムーズに空気が出て行きませんよね。

スムーズに息を吐くと自然にお腹はへこみます。正しい呼吸法の基本は寝てしまいそうなくらい楽なものです。

口を大きく開ける

声の出口である口を大きく開けることを意識しましょう。
声の出口は口と鼻しかありません。

ちなみに鼻からの発声は歌の方ではハミング、言葉の方では鼻濁音と呼ばれています。

話している時、歌っている時、あるいは物を食べている時も人間は顎しか動かせません。
出口を大きくするためには顎を下げる以外に方法はありません。
ようするに口を大きく開けるということは、縦に開けることを意識することです。

横に引くには顎を引き上げて口の中をある程度狭くする必要はあります。
しかし横には意識せずとも自然に引けます。
開けているつもりで横に引きすぎて口内が狭くなりすぎている方は大勢います。
すると口内も出口もは狭くなりすぎてスムーズに息が出て行かず結果、声帯が正常に振動しなくなり無理やり押し出す力みに繋がり易いです。

縦に大きく開けるとスムーズに息が流れて声帯が正しく振動して負担が掛かりにくいです。

声帯の振動

以上のことをマスターすると必然的に声帯が正常に振動します。

実際にため息でも吐くようなイメージでアーと軽く発声してみてください。
アの発声は自然に最も楽に大きく口を開けられます。

ただ、声帯の振動は目に見える訳がなく、正しい振動をしているか否かは最終的には自分の耳で判断するよりありません。
楽な発声が出来ているかどうかを判断出来る耳を作る必要があります。
自分の声は判断つきにくいですが、人の声は分かりやすいですね。

まず色んな人の声を分析してみましょう。
例えば普段聞いているニュース番組などで話しているアナウンサーの声のどこが高くなったとか低くなったとか、家族や友人たちとの会話での相手の声のどこが響いた、詰まった、掠れた等、敏感に感じ取れる音楽的な耳を作って行くと自分の声の分析も可能になって行きます。

専門家のレッスンを受講する

以上のように声が通らないのは一つ、あるいは複数の問題点から悪循環になっている場合が多いです。
滑舌の悪さや、すぐに声がばてる等にも関連してしまいます。

いずれのテクニックも正しく出来ているかの判断がつきにくく、多くの方が一生懸命本を読んだりして独学で勉強されていますが、かえって悪い状態になったり迷ったりする方も多いです。

また、今回文章にて特徴と改善方法について述べましたが、文章で伝えられることはごく一部だと思い下さい。
受講生が100人いれば100人ともタイプが違います。

そのため、正しい基本を教えることの出来る専門家のレッスンを受講することをお勧めします。

当スクールは、まず楽に発声するための姿勢法、脱力法を用いてスタートし体内環境を整えてから発声法に入りますが、経験上それが上達への最短コースだと思います。
その後各自の教材に入ります。全ての方はそれぞれのタイプがあります。
レッスンをカウンセリングでしっかりと把握し、数多くの受講生 に各自のタイプにに合ったレッスンを提供するのが、当スクールの方針です。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。