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聞き取りやすい声とは

今回は聞き取りやすい声についてお話したいと思います。
このご質問も多いようですね。
聞き取りやすい声の条件は色々とあるのですが、重要と思われる順番に行きます。

1.聞き取りやすい声の特徴とは

口の開き

出口である口の開きが小さすぎると声がこもってしまいます。
また、こもってしまう程、声が自分の身体に吸収されてしまうため、自分の中では大きく聞こえてしまいます。
そのため、まずは口を大きく開くことから意識してみましょう。

音量

相手に届く音量を意識して発声することが大切です。
相手に声が届かなければ当然相手に聞こえません。
ささやくような小さな声でもある程度の音量と響きが必要です。
響きについては後に説明いたします。

滑舌

滑舌が悪いと大きな声でも伝わらない場合があります。
特に早口になった時や小さな声の時、滑舌が悪いと相手は聞き取りにくいです。
滑舌が良いと一つ一つの単語の発音がしっかりしているので、早口や小さな声でも相手に伝わりやすいです。

速度の一定

話す速度がある程度一定していることも重要です。
話す速度が極端に変わると滑舌が正確でも聞き取りにくくなってしまいます。
又、速度が一定でも話す速度が速過ぎると聞いていて落ち着かないし、極端に遅いとだらんと鈍く聞こえます。
速すぎず遅すぎず、話す速度を一定に保てるように話してみましょう。

声の響き

良く響いた声は響きが安定しているので聞き取りやすく耳障りになりません。
勘違いされやすいのは、声が低いから響きが暗くなる印象があると思い、音程を高くして話したり、逆に声が高いので耳障りになると思って音程を下げて話している方が多々いますが、声の高い低いと明るい暗いは別物です。
男性の方が女性より声が低いです。
だからといって男性の方が女性より暗い声に聞こえるかというとそんなことはありませんよね?
声の高い低いは関係なしに響いた声は明るく聞き取りやすいです。
響きについて専門的な説明も出来ますが難しくなるので、ここでは省略します。

声量

大き過ぎず、小さすぎず適度な声量で話すことが大事です。
その中でも、次の①と②は特に大事なポイントとなりますので、意識してみましょう。

①距離感

相手の距離感を感じながら音量調節することが重要です。
例えば目の前にいる人に話すのと少し離れた距離にいる人には当然声の大きさは変わってきます。
話す相手との距離に応じて声量を使い分けられるようになると、聞き取りやすい声となりますので、意識してみてください。

②場所

静かな場所、騒がしい場所、それらの違いでも当然声量が変わってきます。
静かな場所で声量を大きくしすぎてしまうと騒がしいし、逆に騒がしい場所で小声で話しても聞こえないですよね?
周りの状況に応じても声量の出し分けをできるようにしていきましょう。

文章でいう「、」「。」にあたる所、間の取り方

適度な所でくぎり「間」の有る話し方は落ち着いて聞こえて聞き取りやすいです。
逆に適度な区切りのない話し方はせわしなく聞こえ集中して聞いて貰えにくいです。

一つ一つの単語(言葉)が聞き取りやすいこと

単語一つ一つを正確に発声することですが、特に単語の最初のアクセント(強さ)が弱すぎると言葉そのものが聞き取りにくいので、一見流暢に聞こえても話の内容自体が分かりにくいです。
単語の頭を正確(クリア)に発音すると聞き取りやすいです。

フレーズ感(抑揚)がある

強調する所ややさらりと流す所、やさしく話す所や盛り上げていく所等のタイミング、バランスが良い話し方は聞いている方は自然に入ってきやすいです。
逆に平坦な話し方は、単調で聞いている方は飽きがきやすいです。

判断出来る耳を持つこと

耳の訓練が必要です。
耳の良い人は自分の声、話し方を判断しやすいです。
耳の訓練が十分に出来てない人は自分の声が聞き取りやすい声か否か判断しづらいです。

2.聞き取りやすい声にするための練習法

それでは全ての練習法の説明は長くなるので簡潔に練習法を一部分説明します。

姿勢について

立ってでも座ってでも構いません。
前回の「発声練習」でも述べましたが、顎を軽く引き頭を上方へ引き上げられるようなイメージで体を上に伸ばします。

発声練習について

顎を軽く引くと喉が開きやすいです。
逆に顎が上がってしまうと喉は閉まりやすくなるので注意しましょう。

顔、顎の筋肉をリラックスさせて口を開ける練習

顔、顎が力んでいると口がクイックに動かせません。
日本語の母音はアイウエオですが、母音が正確に発声出来ていないと単語一つ一つがはっきりと聞こえません。
2、3秒掛けてゆっくりとアー イー ウー エー オーと目と耳の両方を使ってと適度な口の開けと正確に発音出来ているかをチェックします。
喉を開くために、まず適度に顎を引けているかを確認します。
鏡を使って顔、顎の力が抜けて口が適度に開いているかを目で確認し、正確に発声出来ているかを耳で確認します。
アからオまで確認できたら、

アエイウエオアオ
カケキクケコカコ
サセシスセソサソ
タテチツテトタト
ナネニヌネノナノ
ハヘヒフヘホハホ
マメミムメモマモ
ヤエイユエヨヤヨ
ラレリルレロラロ
ワウェイウウェオワオ

以上を最初はゆっくりと口の開けをチェックしながら練習し、徐々に早くしても正確に発音出来るように持って行きましょう。
次によく使う日常の言葉、例えば、

「おはようございます」
「ありがとうございます」
「失礼いたします」

など日常でよく使う言葉を最初はゆっくりで構いませんので口の開き、声の響きをチェックしながら慣れてきたら徐々に早くして練習してみましょう。
又徐々に言葉も増やして行きましょう。
例えば「ありがとうございます。」から「本日は本当にありがとうございます。」
などのように徐々に文章が長くなるよう自分で工夫して長文でも聞き取りやすい声になれるように練習して下さい。

録音する

練習の最後に先程の「おはようございます」や「ありがとうございます」などの言葉を録音して後で聞いてチェックするのは耳の訓練に良い方法です。
自分の先入観と録音された正確なものとの違いが分かり大変参考になる筈です。