音の縦
皆様お疲れ様です。
今日は音の「縦」のお話です。
音(声)の世界には「縦と横」というものがあります。
あまりなじみがない方も多いようですね。
実は言葉も歌も器楽も同じと言えるくらい音の世界は共通点が多いのです。
そして「縦と横」、この2つは音の世界に存在し、必ず重なっていて一体となっています。
簡単に説明です。
縦とは発声、滑舌、高低、速度、強弱、アクセント、テンポ、音程、他多数ありますがテクニック的なことです。
いくら気持ちを込めて話しても、一つ一つの単語が、技術的な問題で発音が不正確、不鮮明だと相手が聞き取れない場合があります。
正しく聞き取ってもらえずに誤って伝わってしまう場合さえあります。
歌の場合もいくら良い音楽を一生懸命歌ってても、リズムや音程が外れていては音楽が伝わり辛いです。
あまりに音程が外れていると聴き手を不快にさせてしまう場合さえあります。
技術(縦)も突き詰めればキリがありません。
しかし言葉も歌もまず音声として正確に伝わっていることが最低の条件です。
滑舌の悪い天気予報士にアナウンサーやナレーター。
リズムや音程の取れない歌手。
楽器に例えると正に調律が出来ていなかったり鍵盤が足らないピアノのような状態です。
その方々の多くは、この縦の作りが未完成なのを気づかずに四苦八苦しています。
音の世界はけっこう単純明快です。
ナレーションも歌も表現法で悩んでいる方が多いですが、まず縦を可能な限り完成させてみてください。
あれこれ考え悩んでいたことがウソのように多くのことが解決して新たな発見もあると思います。
縦は出来て当然と思えるくらいに厳しく捉えて良いと思います。
但し、縦が全ではありません。^-^
次回は「横」のお話をさせていただきます。
本日もお読みいただきありがとうございました。
ふくい