声の敵3

皆様こんにちは、福井です。

今回は「たばこ」についてです。

常習性があり、声にとって最も厄介な有害物質と言えるでしょう。

声への悪影響は甚大ですが、分かっていても止められない方も多いのではないでしょうか?^-^

たばこの害については、私が言うまでもなく、皆様よくご存じだと思いますが、身体にとって悪いものは、声にとって良いわけがないのは考えるまでもありません。

実は恥ずかしながら、私自身、ほんの10年程前まで1日に2箱(40本)も喫煙するヘビースモーカーでした。。

喫煙の許される20才から吸っていたということにさせて頂くとして。。

27年間程、吸っていたことになります。。

今回は私自身も散々経験してきた、たばこの有害性について少しお話させて頂きます。

当時、声帯のチェックで耳鼻咽喉科に行くたびに、先生から喫煙によって鼻、喉の炎症が酷いと指摘され続けて来ましたし、内科の先生には肺の上部が喫煙によって、ただれている状態とも言われました。

しかしそのような最悪ともいえる身体の状態でも、呼吸法をアメリカシカゴでみっちり学んで来たので、歌手や声優、アナウンサー、管楽器奏者の方々のレッスンで、皆様が一息では無理な長いフレーズを息継ぎなしで歌うこと等、お手本を示すことが出来、つい自惚れていましたので、当時はさほど気にしていなかったです。

今だから分かりますが、肺の炎症のため、深い吸い込みが出来ずにブレスが浅かったですし、声帯も炎症のため、声は今よりダークでピッチも低かったですね。

声の敵1.2で説明させて頂いた「風邪」「アルコール」のように無理をすれば即座に声を潰すというものではないので、自覚は薄いですが、喫煙によって絶えず喉、鼻、肺が炎症を起こしている状態らしいです。

そのような状態で良い発声など望める訳がなく、当時の私も含めて、声のプロの世界で喫煙者は教師、演奏家に関わらずにプロ失格者と言わざるを得ません。

又、たばこを止めてからが、本当に周りの方々に副流煙、匂い等、どれだけ迷惑をお掛けしてきたかも身に染みて分かると思います。

最近は副流煙の出ないタイプの物がで回っているようで、副流煙に関しては有難いですが、息、身体から発散されている嫌な匂いは消せません。

私自身がその悪臭を身体中から発散させていたと思うと、ゾッとします。

メンタル面での影響も大きいです。

喫煙者は喫煙すると気持ちが落ち着くと思っている方が多いですし、私もそう思ってましたが、実際はそうではなく、喫煙者は血液中にニコチン受容体というものが出来ていて、ニコチンが切れてくると受容体がニコチンを欲しがって気持ちが落ち着かなくなり、喫煙するとそこがニコチンを吸収するために身体が、心地良い、落ち着いた、と錯覚するらしいです。

ちなみに、うちは受講生にお医者さんが多いので色々とお身体情報を頂けて本当に有難いです。^-^

ヘビースモーカー当時の私は、レッスンの合間の休憩の時などニコチン切れで、頭にはタバコを吸うことしか考えていなくて、次のレッスンの受講生のことなどは頭になかったように思います。

そんな状態で本当に良いレッスンが出来る訳ありませんので、当時の受講生の方々には心からお詫びを申し上げたいです。

その当時、私自身が自覚出来て止めようと思ったのは、「ニコチンが切れると集中力が持続しない」それが一番の原因でしたが、それだけでは済まされていなかったのが「たばこ」でした。。

しかし「たばこ」こそ正に、合法麻薬と言えるのではないでしょうか?

税金を取るために認められているのは本当に酷い話と思います。

麻薬中毒から立ち直った方は、心の底から麻薬を憎むようになると聞きますが、たばこに関しても同じことが言えるようですね。

まぁ、この辺で私の感情は置いといて。

禁煙されたい方は「チャンピックス」というお勧めの薬がありますので、是非、禁煙外来に行って相談されて下さい。

実は私が禁煙に成功した錠剤の飲み薬ですが、成功率80%以上という優れものらしいです。

薬の作用が血液中のニコチン受容体に蓋をして、たばこを吸っても徐々にまずくなって行き、楽に止められるという薬です。

現に私はこれで楽にやめられました。^-^

声と身体の健康は密接な関係に有りますので、皆様、出来る限りお身体をご自愛の程、宜しくお願い申し上げます。

それでは、又次回、よろしくお願いいたします。      福井