音の世界「縦と横」
音楽の世界には縦と横と呼ばれているものがあります。
簡単に説明しますと、
縦は強弱、リズム、音程、アクセントなど。
横はどこからどこまでを繋ぐ、盛り上げる、逆に引いていくなど抑揚をつけることに大切なフレージングと言われている技術です。
実は音楽だけではなく話す方にも縦と横はあります。
音楽作りほど細かくははないにしても、
・アクセントの位置(縦)
・速度の一定(縦)
・どこまで繋ぐ(横)
・どう表現する(横)
などですが、まず課題は「縦を正確に」です。
縦があっての横と言えます。
例えば、いくら気持ちを込めて話し手も相手に伝わらないことがあります。
それどころか、滑舌が悪くて何を話しているか分からないなどの評価を受けてしまうこともあります。
残念ながら縦がおろそかで横(表現)のみに意識が行っている方に多い現象です。
多くの方は相手が話している時、あるいは自分が話している時は当然「言葉」として捉えています。
普通、とりあえず言葉が通じれば、それ以上の聞き方や話し方をあまり意識しません。
只、相手が話している時、スムーズな話し方だなとか滑舌が良いな等、大体の所は感じれると思います。
逆にもっと良い声が出ないか?滑舌よく話せないか?等疑問を感じる時もあるかと思います。
トレーニングを積んで耳が出来れば、言葉としてと純粋に音として分けて聞くことが出来ます。
すると今まで漠然と「滑舌が悪い」「声がこもる」「よく噛む」など具体的な原因が分からなかったことの原因が見えてきます。
発声法で良い声が出ればそれで終わりではありません。
いくら良い声を持っていてもでも声のみだと「所詮声だけ」です。
これは歌の世界でも話す方の世界でも同じです。
良い音楽、良い話し方をするにはこの縦横の訓練が必要です。
自分の声は客観的に聞くのは難しいですが、人の声は客観的に聞けます。
そこから「耳作り」のスタートですが、音のことを文章で説明するにはどうしても大雑把になってしまいます。
しかしその中で、以前と重複する内容もありますが、歌手やナレーターなど声の専門家にも実践して頂いている日常で出来る簡単な訓練法をお伝え出来ればと思っていますので、今後お気楽にお読み頂けると幸いです。
それでは。^-^